新築派? or リフォーム派?「選択肢」と「メリット・デメリット」
一口に新築といっても大きく2つに分けられます。
一つは間取りも部材も自由に選べる「自由設計」タイプ。
もう一つは、カタログから自分に合った住まいを選ぶ「規格住宅」タイプ。この2つには、それぞれに長所、短所があります。
一方、家を完全に壊して建て替える新築に対して、既存する家を活かしたリフォームという選択肢もあります。その内容は、キッチンの入れ替えを行う程度の「部分的リフォーム」から全面的に改築を行う「大規模リフォーム」まであり、そのやり方や範囲はさまざまです。
今の住まいが、こんな問題を抱えているとしたら・・・
・暖房をつけていても寒い
・家が古くて地震がきたら不安
・昔の間取りが使いづらい
・部屋が足りない
・キッチンやお風呂が古くて汚い
問題が多ければ多いほど新築がいい、と思うかもしれません。
でも選択肢はそれだけでしょうか?
新築にはメリットもあればデメリットもあります。リフォームにも新築にはないメリットがあります。家づくりにはどんな選択肢があり、どんな長所短所があるのか。それを知らなければ、自分にとって何がベストかわかりません。まずは「知る」ことから始めましょう。
※「〜竣工」とは
解体工事や基礎工事など、直接現場が動き始めてから家が完成して引き渡すまでの期間、つまり工期を指します。
■期間についてのPOINT
「自由設計」は自由度が高い分時間がかかります。
完成イメージがつかみにくく、お互いの理解を深める必要があるので、プランのすり合わせに時間を要します。場合によっては、打ち合せが1年も2年もかかります。また、自由度が高いため、工事中もさまざまな要望を取り入れれば、工期が長くなります。
「規格住宅」は、プランが用意されているので短時間で完成します。
自由度が低く、あらかじめ用意されたプランに色づけしていくだけなので、契約までの時間はあまりかかりません。また、モデルハウスなどで現物を確認することができ、完成イメージもつかみやすいので、打ち合せもスムーズです。工事も、規格化され大量生産されたキットを組立てていく形なので、作業は短くて済み、早くできあがります。
「大規模リフォーム」は解体工事があるため工期に時間がかかります。
今の住まいというモデルがあり、それをどう変えていくかということなので完成イメージがつかみやすく、打ち合せ時間は「自由設計」と比べて短くて済みますが、工期は「自由設計」と同じくらいかかります。というのも自由度が高く、要望をその都度聞いて取り入れていくため、また既存の建物を一部残しながら解体していくため、全部壊すよりも時間がかかるのです。