リフォーム
見えない落とし穴:強度不足の被害
掲載日 : 2012-07-10
■強度不足の壁
築30年の住宅。現在新築する場合、柱の寸法は10.5cm角以上の大きさが必要と定められていますが、昔はそうした制限がなかったため、この物件に関しては、部分的に9cm角の柱が使われていました。それによって屋根の重さに耐えられず、柱が弓なりに反り、サッシも閉まらなくなっていました。ところが、このサッシ自体、以前リフォームした際に、明かり採りのために壁をくりぬいて取り付けたものでした。よく見ると、耐力壁の役割りも兼ねて筋交い※が入っていたらしく、無惨にも切断の跡が見られました。
※筋交い:柱と柱の間に渡す補強材のこと。柱や梁で骨組みをつくる軸組構造の建物の場合、地震や台風などの横からの力に耐え、軸組の変形を防ぐための筋交いなどが必要で、建築基準法でも耐震対策が義務づけられています。
■正しい施工方法