「集成材」と「天然無垢材」って何ですか?
「集成材」とは、
ラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着剤で貼り合わせたもの。これを1本の柱や梁として構造躯体に使います。100年ほど前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使われるようになってから、まだ十数年という、歴史の浅い材料です。
「レゾルシノール系接着剤とは?」
接着力が高く、水分の多いラミナでも強力にくっつきます。このため、施行後にラミナが乾燥し、収縮を始めると接着剤は剥離(※)せず、弱いラミナの方が割れます。また、ほんの数年前まで、健康を害する可能性をもつ「ホルムアルデヒド」などを多く含んでいました。焼却処分時にもダイオキシンなど有害な化学物質を発生させます。(※剥離とは、ラミナがはがれる現象です)
「イソシアネート系接着剤とは?」
レゾルシノール系接着剤の反省から、健康に配慮した材料として登場しましたが、今度は接着力が弱く、'02年にはドイツから、'05年には中国から出荷された集成材が剥離。しかし、問題なのは両方ともJAS規準をクリアしていたこと。現在でも、材料を許可した農水省と、確認申請を許可した国交省が責任の押し付け合い。補償の結論は出ていません。
「天然無垢材」とは、
山や森で育った原木(丸太)から、使用する大きさに挽き割った材料。古来より日本の建築文化に深く根付き、現存する歴史的な寺社仏閣もみな天然無垢材による木造建築です。
日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など約1400年以上も建ち続けています。天然無垢材は、こんなにも耐久性のある材料なのです。